1 広報について
PublicityとPublic relationsとはどう違うのかというような話はしばらくおいて、広報=宣伝と大雑把に理解したうえで、クラブ・レベルで誰を対象にどのように「ロータリー運動」を宣伝するのが広報担当の役目なのかを考えました。
関東大震災の時に、大阪クラブ経由で東京クラブに莫大な義捐金を贈ってくれたRI会長ガイ・ガンディカーが、その2年前に次のように言っています。
「『ロータリーの広報』“Rotary publicity”は、『ロータリーに対する広報』“Publicity for Rotary”と『ロータリーによる広報』“ Publicity by Rotary”という、ふたつの種類からなる。」
この考え方は、RI会長としての「ロータリーの広報」についての認識を示したものですが、RIかクラブかに拘わりなく、21世紀の現在でも妥当する考え方であると思います。
そもそも、ロータリー・クラブの会員が「ロータリーによる広報」をしようとするとき、地域社会に対して如何なるロータリーを知らしめるべきなのでしょうか。どこそこに何々を寄贈しました、という類いの宣伝は、単にあるロータリー・クラブが、なにがしかの良いことをしたということを宣伝するだけに終わるでしょう。しかし、ガンディカーは、上の引用文に続けて、“publicity by Rotary is inspirational”「ロータリーによる広報は、人々にやる気を起こさせるよう鼓舞するものだ。」と言っているのですから「ロータリーによる広報」とは単なる寄贈宣伝ですむものではないはずです。米山梅吉さんの伝記を読み直すことから始める必要があるのかもしれません。次年度を通じて広報のあり方を模索することから始めることにします。
そこで、従来「広報」の面からは等閑視されてきた「ロータリーに対する広報」を、クラブの委員会による「ロータリー・クラブ会員に対する広報」とひとひねりしたうえで、対応することを考えてみたいと思います。
次年度は、新設の研修委員会が従来のロータリー情報委員会の機能を含めて担当することになるようですが、現在のRIが考えている「研修制度」は、従来の「ロータリー情報教育」とは、似て非なもので水と油のように異質です。そこで、屋下に屋を架す愚を犯す、という非難が当たらないように配慮しつつ、独自の情報提供を試みてみたいと考えています。